設立の経緯


バイオ医薬品をはじめとするバイオロジクスは、世界の医薬品市場の中でもその重要度をましており、今後、ますます成長が期待されています。

最近では、バイオ医薬品の主力である抗体医薬から、より開発の難易度が上がる低分子抗体や化学修飾した抗体(Antibody Drug Conjugate)、さらには遺伝子治療薬や細胞医薬へとモダリティが広がりつつあります。また、バイオロジクスは、製品の構造、開発・製造、製造のための設備などで、低分子医薬品とは異なる特徴を有しており、バイオロジクス特有の課題も多く存在します。

一方、過去20年の日本市場におけるバイオ医薬品の開発が停滞したため、バイオ医薬品の開発や製造技術に精通する人材の供給が産官学ともに十分ではなく、特に新たなモダリティにも対応できる「バイオ人材」は殊更に少ない状況です。

こういった一連の課題を克服するため、製薬協バイオ医薬品委員会の提言をきっかけに、AMED、PMDA、神戸大学などの協力も得て、座学教育だけでなく実習教育を行う『バイオロジクス研究・トレーニングセンター』を2017年8月に設立し、2018年4月から「バイオ人材」の育成事業を開始しました。

会員企業


正会員

  • 旭化成ファーマ株式会社
  • アステラス製薬株式会社
  • エーザイ株式会社
  • AGC株式会社
  • 大塚製薬株式会社
  • 小野薬品工業株式会社
  • 癸巳化成株式会社
  • キッセイ薬品工業株式会社
  • 協和キリン株式会社
  • サノフィ株式会社
  • 塩野義製薬株式会社
  • 第一三共株式会社
  • タカラバイオ株式会社
  • 田辺三菱製薬株式会社
  • 中外製薬株式会社
  • 日本化薬株式会社
  • ノバルティス ファーマ株式会社

準会員

  • JSRライフサイエンス株式会社
  • 大鵬薬品工業株式会社
  • 富士フイルム株式会社
  • Meiji Seika ファルマ株式会社
  • 第一三共ケミカルファーマ株式会社
  • 第一三共バイオテック株式会社

事業内容


  1. (1)バイオロジクス分野の開発、製造及び分析に関連する教育実施
    産・学・官で協力し、当該分野の産業を推進する人材を育成する。
  2. (2)バイオロジクス分野に関する先端的な調査・研究
    その結果について 行政と連携しつつ、当該分野の産業の更なる振興を図る。
  3. (3)大学等で行われているバイオロジクスに関する研究
    特にシーズの開発を支援し、当該分野の産業界への橋渡しをする。

これらの事業において日本における中心的な役割を果たし、さらに、海外、特にアジアにも対象を拡げて参ります。