2023年

<プレスリリース>サーモフィッシャーサイエンティフィックとの業務提携について


2023年11月20日

一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター(本部:兵庫県神戸市、代表理事:豊島 聰、以下「BCRET」)は、サーモフィッシャーサイエンティフィックのバイオサイエンスビジネス(以下「サーモフィッシャー」)と、日本国内におけるCAR-T細胞治療法の発展に向け、BCRETが推進するCAR-T細胞の開発・製造に関する人材育成プログラムの開発をサーモフィッシャーが支援する契約を締結したことをお知らせします。

背景
BCRETは、バイオ医薬品の開発・製造に関わる人材を育成することを目的に、産・学・官の協力の下、20178月に神戸大学統合研究拠点(ポートアイランド)に設立され、2018年度からバイオ医薬品の製造と開発にかかわる座学及び実習の講習を開始しました。20232月には神戸拠点に加え、三井リンクラボ新木場1(東京都江東区)に新たな専用拠点を設置して、従来の抗体医薬だけでなく、遺伝子治療やmRNA医薬などの新しいモダリティについても実液を用いた実習講習に対応してきました。また、2022年度より国立研究開発法人日本医療研究開発機構「遺伝子・細胞治療研究開発基盤事業」に参画し、遺伝子・細胞治療薬の開発製造に関するプログラムの作成を行っています。

再生・細胞医療・遺伝子治療において、難治性疾患や希少疾患の克服が期待されています。中でもがん治療の新たな選択肢として注目されるCAR-T細胞療法は、その奏効率の高さから、日本においても需要が年々高まり、細胞医療や遺伝子治療の市場を大きく牽引しています。一方、CAR-T細胞を医薬品として開発し、製造を担う国内人材の不足が懸念されています。また、CAR-T細胞の製造は手作業を中心としており、限られた技術者に依存せざるを得ないため、海外で実績のある自動化技術を取り入れるなど、製造体制を見直すことが求められています。

概要
BCRETは、CAR-T細胞製造技術に関連する最新技術を素早くキャッチアップし、最先端の教育プログラムを素早く提供するためには、BCRET単独で行うより、製造プロセスに精通し、最新の技術を有するサーモフィッシャーと製造ノウハウの移管や実践トレーニングなどで協業することが有効であると判断し、CAR-T細胞の開発製造に関するプログラム開発をサーモフィッシャーが支援する契約を2023年10月9日に締結しました。サーモフィッシャーがグローバルで蓄積してきたCAR-T細胞の製造に関する知見や製造技術をBCRETに直接移管し、BCRETはその技術内容をベースに人材育成プログラムとして2024年度に提供する予定です。両者の協業により開発される人材育成プログラムは、下記のような特長があります。
・実践的かつ体系化された製造ノウハウの提供
・最新の閉鎖系自動化装置の原理や操作方法
・現在の細胞医療・遺伝子治療の動向

今後、日本においては、多数のバイオ人材の確保が急務になることが見込まれており、「特定のモダリティの製造に精通した専門性の高い企業・組織」と「バイオ人材育成ノウハウを持つBCRET」との組み合わせが、バイオ人材の育成・供給を早急に達成するための一つのプラットフォームになると考えております。

■サーモフィッシャー ヴァイスプレジデント兼セルアンドジーンセラピー ジェネラルマネージャー Betty Woo氏のコメント
2023年、細胞医療や遺伝子治療分野において承認された医薬品の数はこれまで以上に増加し、有望な臨床パイプラインも順調に増えています。一方、細胞医療や遺伝子治療分野における人材の不足が、画期的な治療法の開発や製造を妨げているのが現状です。これらの分野において、開発や製造の品質に特化した確かな技術力を構築し、継続的に高める必要があります。私たちはBCRETと協力することで、日本において有望なタレントプールを開発し、発展させるとともに、CAR-T細胞療法をより身近で実用的な治療法として普及させることを目指します。

■BCRETについて<https://www.bcret.jp/
日本で唯一のバイオロバイオロジクス分野の開発、製造及び分析に関連する実習研修を実施し、産・学・官で協力して、バイオロジクス分野の産業を推進する人材を育成することを目的として20178月に神戸を拠点として設立された一般社団法人です。より多くの方々に実習研修の機会を提供できるように、20232月に神戸に加えて東京に新拠点を設置しました。この間、バイオ人材育成のニーズの高まりの中、これまでに製薬、機器や機材、原材料ベンダーなど200社以上の企業の社員やバイオ医薬品の審査、GMP適合性調査に関わる審査担当者など、座学講習は1100名以上、実習講習は300名以上の方が受講されました。BCRETの研修は、実際の細胞を用いた培養や培養上清を用いた精製、分析などの実践的な実習研修が特徴で、主催事業だけではなく、外部機関との提携により、バイオ人材そのものを増やす取り組みを行っています。

■サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッドについて
https://www.thermofisher.com
サーモフィッシャーサイエンティフィック インコーポレイテッド(本社:米国マサチューセッツ州ウォルサム)は、科学サービスを提供するグローバルなリーディングカンパニーであり、収益は400億ドルを超えています。私たちのミッションは、私たちの住む世界を『より健康で、より清潔、より安全な場所』にするために、お客さまに製品・サービスを提供することです。私たちはライフサイエンス研究のさらなる加速、分析における複雑な課題の解決、研究室の生産性向上、臨床診断性能と治療の向上、患者さんの人生を大きく左右する医薬品開発・製造に取り組むお客さまを支援します。当社のグローバルチームは、Thermo Scientific、Applied Biosystems、Invitrogen、Fisher Scientific、Unity Lab Services、Patheon、PPDといった業界をリードするブランドを通じて、革新的な技術、購入における利便性、医薬品開発・製造サービスにおいて、他に類を見ない組み合わせを提供します。

お問い合わせ先
一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター(BCRET)
事務局
TEL:078-302-0123
E-mail:contact-bio0804@bcret.jp

<プレスリリース>パーソルテンプスタッフ株式会社との業務提携について


2023年10月26日

一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター(本部:兵庫県神戸市、代表理事:豊島 聰、以下「BCRET」)は、パーソルテンプスタッフ株式会社(本社: 東京都渋谷区、代表取締役社長: 木村 和成、以下「パーソルテンプスタッフ」)とバイオ人材育成の一環として「バイオ医薬品に特化した技術者を育成する研修について」の業務提携を行うことになりましたのでお知らせします。

背景
BCRETは、バイオ医薬品の開発・製造に関わる人材を育成することを目的に、産・学・官の協力の下、2017年8月に神戸大学統合研究拠点(ポートアイランド)に設立され、2018年度からバイオ医薬品の製造と開発にかかわる座学及び実習の講習を開始しました。また、2023年2月には、神戸拠点に加え、三井リンクラボ新木場1(東京都江東区)に新たな専用拠点を設置して、新しいモダリティに関する実習講習に対応してきました。
この間、バイオ人材育成のニーズの高まりを受けて、これまでに製薬、機器や機材、原材料ベンダーなど200社以上の企業の社員やバイオ医薬品の審査、GMP適合性調査に関わる審査担当者など、座学講習は1,100名以上、実習講習は300名以上の方が受講されました。このような潮流に加え、経済産業省のいわゆる「デュアルユース事業*」等で遺伝子治療やmRNAワクチンの国内生産設備の整備に伴い、GMP生産に関わる人材の育成ニーズも益々高まってきています。そのような状況に対して、国内で唯一のバイオ医薬品の実習研修を提供するBCRETでは、実習研修を主催するだけではなく、外部機関と提携により、バイオ人材そのものを増やす取り組みを行ってきました。
*「ワクチン生産体制強化のためのバイオ医薬品製造拠点等整備事業」https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/bio/vaccine_development/index.html

概要
BCRETは、外部連携の一環として、理系人材サービスを展開するパーソルテンプスタッフと、2020年5月に業務提携し、同社の派遣社員であるバイオ医薬品技術者に特化した研修の進め方について検討しておりました。2022年にパイロット研修の実施を経て、2023年8月より本格的に技術派遣社員向けの研修の提供を開始しました。
本プログラムでは、当初はバイオ医薬品の「培養工程と細胞分離とそれに伴う分析」から着手し、精製・分析に展開し生産プロセス全体の研修を実施することを目標にしております。
今後、パーソルテンプスタッフの持つ全国ネットワークを活用し、バイオ医薬品技術者の人材の確保と最適配置や技術の可視化のノウハウと、BCRETの持つバイオ医薬品の細胞株構築、培養工程、精製工程と分析に至る生産プロセス全体に関する実習研修のノウハウや新モダリティに関する製造プロセスのカリキュラム化といった対応能力を連携させることで、国内の製薬企業やCDMO等のバイオ人材ニーズの充足に対応していけるよう努めてまいります。

■パーソルテンプスタッフ株式会社 研究開発本部 桐渓 克巳 氏のコメント
パーソルテンプスタッフは「ものづくり企業を支えるプロフェッショナル集団」として、企業の研究開発を支援しています。現在、約900名の特定派遣社員が在籍しており、特定派遣社員の能力をスキル認定制度などで判断できる仕組みを整えています。バイオ医薬品分野の人材育成に注力している弊社にとって、BCRETの研修を受講できる仕組みが整ったことは大きな一歩です。さらに、今回、研修で習得した技術をBCRETに評価していただいたり、バイオ医薬品に関する認定試験をBCRETと連携して構築することができました。アップストリームだけでなく新しいモダリティまで広げてBCRET社と一緒に人材育成を進めていきたいと考えています。

■BCRETについて <https://www.bcret.jp/
日本で唯一のバイオロバイオロジクス分野の開発、製造及び分析に関連する実習研修を実施し、産・学・官で協力して、バイオロジクス分野の産業を推進する人材を育成することを目的として2017年8月に神戸を拠点として設立された一般社団法人です。より多くの方々に実習研修の機会を提供できるように、2023年2月に神戸に加えて東京に新拠点を設置しました。

■パーソルテンプスタッフ株式会社について <https://www.tempstaff.co.jp/
パーソルテンプスタッフ株式会社は、人材派遣、ビジネス プロセス アウトソーシング、官公庁受託事業などのサービスを提供しています。2017年7月より、テンプスタッフ株式会社からパーソルテンプスタッフ株式会社へ社名変更。パーソルグループは、「はたらいて、笑おう。」をグループビジョンに、グループの総力をあげて、労働・雇用の課題解決を通じ、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

お問い合わせ先
一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター(BCRET)
事務局
TEL:078-302-0123
E-mail:contact-bio0804@bcret.jp

東京拠点 メディア向け内覧会の記事が掲載されました


2023年06月01日

2023年5月18日にメディア向けを行った東京拠点内覧会の記事が掲載されました。

<PHARM TECH JAPAN ONLINE(2023年5月25日掲載)>
・BCRET東京拠点、本格稼働開始 今年9月から新規モダリティ関連の教育プログラムを実施予定
PHARM TECH JAPAN ONLINE.pdf
 株式会社じほうが記事利用を許諾しています。

<日経バイオテクONLINE(2023年5月19日掲載)>
・バイオ医薬品分野の人材育成を担うBCRET、バイオ技術講習の東京拠点を公開
https://bio.nikkeibp.co.jp/atcl/news/p1/23/05/18/10709/
 ※全文の閲覧には、会員として登録が必要です。

東京拠点 電話番号変更のお知らせ


2023年05月29日

このたびは、BCRET東京拠点の電話が長らく不通となり、ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。

下記の通り、電話番号が変更になり、本日開通いたしましたのでお知らせいたします。

新電話番号:03-6457-0263 (旧電話番号:03-6457-0176)
変更日:2023年5月29日より

今後も変わらぬご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。

東京拠点 電話不通のお知らせとお詫び


2023年04月25日

4月25日現在、東京拠点の電話 03-6457-0176 は電話会社の不手際のため、不通となっております。
皆様にはご不便・ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解の程お願い申し上げます。

何かございましたら、神戸拠点の電話 078-302-0123 またはメール contact-bio0804@bcret.jp にご連絡くださいますようお願い申し上げます。

BCRET東京拠点 業務開始のお知らせ


2023年04月17日

一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター(BCRET)は、2022年11月7日にプレスリリースしたとおり、新たに東京拠点を開設し、4月から本格的に業務を開始しましたのでお知らせします。

東京拠点では、主にmRNAワクチン・医薬や遺伝子治療製品などの新規モダリティに関する実習講習を実施の予定です。上半期は、施設・設備の実運用を開始するとともに、神戸拠点から既存実習プログラムの移管や新規モダリティの実習プログラムの立ち上げを行い、下半期から、3日間程度の実習講習を開始し、2023年度は複数回開催する予定です。

BCRETでは、この機能拡充を機会に、以前にも増して研修を通じて各企業・機関からの教育ニーズを汲み上げ、AMED事業で提携するアカデミアや各種研究機関との情報共有を通じて、実習プログラムの作成・ブラッシュアップに務めてまいります。また、新規モダリティの承認申請及びCMC対応に関するコンサルティング業務、各種研究機関及び規制当局との連携を図り、新規モダリティに対して製薬企業、製造・試験受託会社のニーズに沿った教育・相談機関としての役割を果たしてまいります。

●東京拠点所在地
〒136-0082
東京都江東区新木場2-3-8
三井リンクラボ新木場1 305
https://www.mitsui-linklab.jp/project/shinkiba.html 

バイオ薬の人材育成に関する取材記事が「日経新聞」に掲載されました


2023年01月05日

2022年12月19日の日経新聞朝刊に、BCRETが推進しているバイオ薬の人材育成に関する取材記事が掲載されました。

<日経新聞朝刊(2022年12月19日掲載)>
協和キリンや第一三共、バイオ薬開発強化へ技術者育成
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC162YZ0W2A111C2000000/?unlock=1

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