<プレスリリース>山陽小野田市立山口東京理科大学の連携協定締結について
2025年01月22日
一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター(代表理事:豊島聰、本部:兵庫県神戸市、以下「BCRET」という。)と山陽小野田市立山口東京理科大学(学長:武田健、所在地:山口県山陽小野田市)は、バイオ人材育成の一環として係る教育を広く展開し、その推進を図ることにより双方の発展に寄与し、我が国の製薬等産業の振興に貢献することを目的として、2025年1月22日付けで連携協定を締結することとしました。
【背景】バイオロジクスの開発や製造に係る技術は、低分子医薬品とは異なる特徴を有しており、特有の課題も多く存在することから、代表的なバイオ医薬品である抗体医薬に携わる人材ですら未だ十分な供給レベルにあるとは言い難い状況です。加えて、ウイルスベクターやmRNAワクチンなど、"新規モダリティにも対応できるバイオ人材"はさらに希少な存在となっています。これらの現状に鑑み、将来、産・学・官を問わずバイオロジクスに係る分野で活躍できる人材の育成が喫緊の課題となっており、その一環として大学における実践的なバイオ人材の養成が強く求められています。
【概要】これらの課題解決に向けてBCRETと山陽小野田市立山口東京理科大学は連携してバイオ人材育成に取り組みます。BCRETは2017年に製薬協バイオ医薬委員会の提言を契機に、製薬協、AMED、PMDA、神戸大学などの協力の下、設立されました。2023年には東京新木場に専用施設が開設され、主に製薬企業、CDMOや規制当局の社会人向けに、バイオ医薬品、ウイルスベクター、mRNA 医薬/ワクチンなど、バイオロジクスの開発・製造に係るリカレント教育を中心に人材育成を行ってきました。最近では、バイオ人材に係るニーズの高まりに応え、人材供給の裾野を広げるために学生向けの活動を開始したところです。そこで、今般、双方の発展に寄与し、我が国の製薬等産業の振興に貢献するため、両機関で連携協力を進めることとしました。山陽小野田市立山口東京理科大学では、これまでBCRETが培ってきた製薬企業で実践されるCMC開発プログラムを学生向けの教育に活用し、バイオ人材の輩出を促進します(就職戦略)。また、研究面では、BCRETにおける研修制度を活用しながら新規モダリティの創出・開発あるいは分析・評価等、幅広い領域で研究を展開し、バイオロジクス分野の産業を推進する人材を育成し、国内におけるバイオロジクス開発・製造力の強化に貢献することを目指します。
■ BCRETについて(URL:https://www.bcret.jp/)
日本で唯一のバイオロジクス分野の開発、製造及び分析に関する実習研修を実施し、産・学・官で協力して、バイオロジクス分野の産業を推進する人材を育成することを目的として2017年8月に神戸を拠点として設立された一般社団法人です。
■ 山陽小野田市立山口東京理科大学について(URL: https://www.socu.ac.jp/)
山陽小野田市立山口東京理科大学は、地方都市における落ち着いた教育環境のもと、学校法人東京理科大学との姉妹校関係を維持強化しつつ、工学及び薬学の基礎的知識と専門的な学術を教育・研究するとともに、地域に根差し、地域社会の発展に寄与する「地域のキーパーソン」の育成に貢献することを目的としています。
お問い合わせ先
一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター(BCRET)事務局
〒650₋0047 兵庫県神戸市港島南町7₋1₋49 神戸大学統合研究拠点アネックス棟401
TEL:078-302-0123
E-mail:contact-bio0804@bcret.jp