<プレスリリース>「バイオ医薬品の専門人材育成に係る実生産スケールでの研修」 の実施について


2025年10月07日

一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター(神戸市中央区、代表理事:豊島 聰、以下「BCRET」)は、厚生労働省医政局医薬産業振興・医療情報企画課による「次世代バイオ医薬品等創出に向けた人材育成支援事業」に基づき実施される「バイオ医薬品の専門人材育成に係る実生産スケールでの研修等業」を受託し事業を実施中であることをお知らせします。

事業の背景
バイオ医薬品は今後の成長領域であり、我が国はそのほとんどを海外に依存し、国内製造されていない現状があり、経済安全保障上問題であるほか、国内のバイオの医薬品開発製造受託機関(Contract Development and Manufacturing Organization: 以下「CDMO」)も限られることから水平分業が進まず、バイオ医薬品の新薬開発にも支障が生じている。これまで厚生労働省では、バイオ医薬品開発等促進事業において、高度専門人材育成のための研修を行ってきたが、国内製造に対する需要を鑑みると、より多くの人材を育成していく必要がある。さらに、「実際の設備を用いた製造(スケールアップ)等の経験がなければ即戦力とならないが、各企業で実生産レベルの実習は困難である」との声があり、こうした背景から、厚生労働省が公募事業を実施することとなりました。
https://www.mhlw.go.jp/content/001439459.pdf(10ページ参照)

概要
実生産レベルでの実習によりバイオ製造技術者を育成することを大きな目的としています。具体的には、製薬会社の実際の製造設備もしくはそれに相当する施設に、CDMO等から製造を担う人材を受け入れ、実製造に用いるスケールの設備・装置等を用いた実践的な教育プログラムを実行します。研修場所は、製薬企業のバイオ医薬品プロセス研究施設または製造工場等を想定しています。BCRETでは、事業全体を把握し、人材を出向させるCDMO等と人材を受け入れる製薬会社の双方に業界団体等を通じて参加を促し、候補者のマッチングを担い、出向に先立ち必要な事前教育も状況を見ながら実施します。なお、現時点での参加企業は、製薬会社2社、CDMO2社となっています。

謝辞
なお、本事業は、BCRETが受託した国立研究開発法人日本医療研究開発機構の「<創薬基盤推進研究事業>(令和6年度~令和7年度)バイオ医薬品開発・製造の高度生産技術等に関わる人材育成プログラムの開発」とも連携しています。

■BCRETについて
日本で唯一のバイオロバイオロジクス分野の開発、製造及び分析に関連する実習研修を実施し、産・学・官で協力して、バイオロジクス分野の産業を推進する人材を育成することを目的として2017年8月に神戸を拠点として設立された一般社団法人です。
https://www.bcret.jp/

お問い合わせ先
本発表に関する問い合わせ
一般社団法人バイオロジクス研究・トレーニングセンター(BCRET)
事務局
TEL:03-6457-0263
E-mail:contact-bio0804@bcret.jp